このテーマは当面、最も関心の深い問題だと云えます。特に自己防衛のためには欠かせない情報です。

前の投稿と重複する部分があるかもしれませんが、復習の意味もありお許しください。前の投稿を分かり安く纏めたつもりです。「デルタ株の急激な減衰の謎」が解けなくては、「第6波は来るのか」の答えは得られないのです。

このテーマは当面、最も関心の深い問題だと云えます。特に自己防衛のためには欠かせない情報です。

今デルタ株の感染力が急激に衰え、一時コロナは収まったと都合の良い方に解釈して緩和策を進める動きが出てきています。

デルタ株の感染力があまりにも強くまた速度も異常に高かった事から、弱毒化・感染力の衰えが始まったという説があります。これはゲノムのコピーミスが原因ともいわれております。

更に季節要因による変化 が起きているのだと云う説もあります。おそらくそんな単純なものではなく人間の行動変容も伴った複合的な要因だと思われます。

季節要因説のなかで「デルタ株の感染は季節によって変化する。つまり温度の変化、湿度の変化が影響すると考えられる」と云う説があります。

ここで湿度の変化をとり上げている点は確かにその通りだと思います。湿度の影響は具体的には飛沫感染か空気感染かに影響を与えるのです。空気感染はエアロゾル感染と言い換えても結構です。接触感染・飛沫感染と比べ物にならないほど空気感染の感染力は強いのです。当然この感染力は湿度によって大きく変化することは容易に想像できるはずです。

世間では「空気伝染」と云うワードを嫌う傾向が根強く存在します。湿度との関係であれば0.1ミクロンの粒子ならエアロゾルと云っても構いません。しかし、欧米では「空気伝染」は有名な科学雑誌の論文にも出てくる当たり前のワードなのです。


ゲノムのエラーは新しい変異株が現れるまで有効です。決してデルタ株のまま再拡大することはありません。この点が他の識者と見解を分かつところです。例えデルタ株プラスと称してもそれは異なる変異株と見るべきです。そうでないと対策を誤ります。
新しい変異株を見つけそれに対処するにはあくまでもPCR検査の徹底拡大が必要です。抗原検査では変異株には対処できないのです。PCR検査の必要性は従来の考え方と異なります。従来の考え方では新しい変異株を掴み(発見し)対処することは出来ないのです。

「PCR検査の激減」「デルタ株の勢力が極限に達しゲノムがエラーを起こすエラーカタストロフフェーズに入ったこと」「人間の環境対応要因」などが複雑に絡み合った事が原因として挙げられます。

まず以上の情報を抑えたうえで、もっと重要な科学的見解に触れなければなりません。
それは「強力な変異株は感染が広がると、ある時点で弱毒化・感染力の衰えが始まる」いう説で、これはゲノムのコピーミスが原因だと云われます。冒頭の図をご覧ください。

この説の根拠はノーベル賞受賞者のマンフレート・アイゲン氏が唱える「ウイルスの自壊メカニズム・エラーカタストロフ」にあります。これをもとに東京大学先端技術研の児玉龍彦名誉教授が書いた図が冒頭の図です。

今デルタ株の感染力が急激に衰え、一時コロナは収まったと都合の良い方に解釈して緩和策を進める動きが出てきています。

デルタ株の感染力があまりにも強くまた速度も異常に早かった事から、弱毒化・感染力の衰えが始まったという説があります。これはゲノムのコピーミスが原因ともいわれております。

更に季節要因による変化 が起きているのだと云う説もあります。おそらくそんな単純なものではなく人間の行動変容も伴った複合的な要因だと思われます。

季節要因説のなかで「デルタ株の感染は季節によって変化する。つまり温度の変化、湿度の変化が影響すると考えられる」と云う説があります。

ここで湿度の変化をとり上げている点は確かにその通りだと思います。湿度の影響は具体的には湿度が低いと、飛沫感染か空気感染かの解釈に影響を与えるのです。空気感染はエアロゾル感染と言い換えても結構です。接触感染・飛沫感染と比べ物にならないほど空気感染の感染力は強いのです。当然この感染力は湿度によって大きく変化することは容易に想像できるはずです。

世間では「空気伝染」と云うワードを嫌う傾向が根強く存在します。湿度との関係であれば0.1ミクロンの粒子ならエアロゾルと云っても構いません。しかし、欧米では「空気伝染」は有名な科学雑誌の論文にも出てくる当たり前のワードなのです。


ゲノムのエラーは、新しい変異株が現れるまで感染力低下の方向にはたらきます。決してデルタ株のまま再拡大することはありません。この点が他の識者と見解を分かつところです。例えデルタ株プラスと称してもそれは異なる変異株と見るべきです。そうでないと対策を誤ります。
新しい変異株を見つけそれに対処するにはあくまでもPCR検査の徹底拡大が必要です。抗原検査では変異株には対処できないのです。PCR検査の必要性は従来の考え方と異なります。従来の考え方では新しい変異株を掴み(発見し)対処することは出来ないのです。

「PCR検査の激減」「デルタ株の勢力が極限に達しゲノムがエラーを起こすエラーカタストロフフェーズに入ったこと」「人間の環境対応要因」などが複雑に絡み合った事が原因として挙げられます。

まず以上の情報を抑えたうえで、もっと重要な科学的見解に触れなければなりません。
それは「強力な変異株は感染が広がると、ある時点で弱毒化・感染力の衰えが始まる」いう説で、これはゲノムのコピーミスが原因だと云われます。
この説の根拠はノーベル賞受賞者のマンフレート・アイゲン氏が唱える「ウイルスの自壊メカニズム・エラーカタストロフ」にあります。これをもとに東京大学先端技術研の児玉龍彦名誉教授が描いた図が冒頭の図です。

日本列島は長いので主要都市別にこの予測モデルが必要で、アメリカで用いられているの20程度は必要ではないか考えられます。日本列島の気象条件は北海道から沖縄まで南北の差異のほか、中央に走る山脈の影響で北陸の気候と太平洋側の気候も変わるのです。肝心な予測モデルさえ世界水準からはるかに遅れている上に、このような地域差を考慮した知見はほとんど見られません。但し前回に申し上げた世界規模のモデルが巨大データーベースの完成を待って完成し万能ワクチンが出来るまでの話です。


これから後は新しい情報です。感染症の研究はまだまだ発展途上にあります。従って常に新しい情報が出て更新されるので、目が離せません。
私は主にランセットなど外国の科学誌の情報をYoutubeなどで拾っております。「緩和院長」など大変参考になります。

最近拾った情報をご紹介します。

治療薬の試験結果に疑問が出てきていますロッシュ社のAT527とメルク社のMK4482(モリヌピラビルについてです。ウイルス複製阻害薬ですが第3層相試験で非感染者を対象にしたのですが、感染者も含めたランダムに対象をとった場合重症化には効力があるが中軽症者には効果が見られないと云う結果が明らかになったと云う論文が発表されたのです。

折角モリヌピラビルが経口薬で期待されていたのですが一回分7万円と云う高額もあって中軽症者に使えなけなければ期待外れと云うしかありません。

このほか新しいワクチンが続々と開発されていますがまだまだ時間がかかり「ユニバーサルワクチン」に至る道のりはまだ遠い状況です。

結論を申し上げます。もちろん以上のようにこの問題は判断資料が時々刻々更新されるので
断定は出来ません。あくまでも現時点においての予測と受け取ってください。

第6波が人口密度の最も多い関東地区に襲い掛かるのは12月~3月のこの地域で最も湿度の低い期間だと予測します。感染の主役はデルタ株ではなく、デルタ株の変形または全く新しい変異株です。

空気伝染による最も強い感染力を持った変異株だと推測します。8月~9月の医療崩壊よりさらに深刻な危機に見舞われる可能性が大です。

第6波までに有効な治療薬が出来ても実用の域には達しないでしょう。ブレークスルー感染は避けられません。もちろん有効な予測システムの構築も間に合いません。

加えて「数のマジックの心配」が残されます。今年の2月2日に500人台だった感染者数がそれ以降急激に減少し始めたのです。ちょうど現在の状況と酷似しております。その原因として検査方法が変わったことがネット上で取りざたされました。

東京都は「積極的疫学調査の規模を縮小する」との方針を保健所に通知しました。PCR検査が不十分なうえ、濃厚接触者の調査まで放棄したら、見せかけの陽性者の減少は人々を安堵させます。

GOTO事業を再開させたい、東京五輪も開催したい、そのためには感染者を一人でも少なく見せたい。為政者のそん思いとも一致したのです。

現在の状況と似ておりませんか?新政権の発足直後であり衆院選も控えGOTO事業を再開させたい。疑心暗鬼かもしれないがこのような状況も感染者激減の要因と云えないだろうか。


お断りしておきますが、以上の予測は危機管理の鉄則から、最悪の事態を想定したものです。また、自己防衛のために役立つことを願い、この予測が外れる事が何よりの幸運だと考えております。

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