オミクロン株については、感染拡大のスピードが異常に早い傾向が世界中で明らかになってきました。
感染速度は早いが、重症化率は低いのではないかと言うところが今まで出てきた大方の情報の合致点です。
なかなか科学的な証拠が見つからない苛立ちが見えているが、25日に新しい見解が比較的信頼できる筋から出てきました。
この説は東京大学先端科学研究所・医科学研究科の名誉教授・児玉龍彦氏と立教大教授・金子勝氏の対談の動画が YouTube で発表されたものです。
この動画は末尾に掲載しておきますが、大注目に値する情報だと思われます。
概要はオミクロン株は 2020年の3月に発見されその後長い期間をかけて変異を重ね、最近になって株の根が塊り、急激に感染拡大に至っているものです。
児玉先生の説の骨子は、デルタ株も多重変異を繰り返しながら感染力を強めてきている。つまり 感染拡大時の系統樹を見ることが重要であり、多重変異がデルタとオミクロンが2つの系統樹が同時に重なった状態では感染対策の基本である、検査・ 発見と隔離・治療のプロセスを従来通りのやり方では追いつかないことを強調しております。
これを一貫して精密医療として展開するには、健康保険制度を活用し、クリニックや市中の医師を総動員して迅速にまた正確に対処する体制が必要です。従来の保健所の対処では検査と濃厚接触者の発見に重点がかけられ、隔離と治療に結びついておりません。
問題は早期発見、早期隔離、早期治療を科学的に行うため、精度の高い株のわかるPCR検査が重要で、最終的には抗体検査・ゲノム解析により、抗体の質的・量的実態が把握できるようにしなければならなのです。
今までと違う点はロシアやアメリカに見られるデルタとオミクロンの同時拡大に対してどう対応するか。これができないと医療体制が逼迫し救急医療自体が成り立たなくなるのです。
日本の第5波における医療体制の逼迫以上の危機が訪れるという覚悟が必要です。
詳細は下の動画で専門的な正しい情報をつかみ取り、従来の個人レベルの対処(ああしろ、こうしろだけのメッセージだけ、気の緩みと云って片付ける)に頼る政府の姿勢では医療危機は避けられないと主張、根本解決には2~3年はかかると児玉先生は述べられています。
年内はこの重要な情報をお伝えして締めくくり、新年は8日からスタートしたいと考えております。