永らく沈黙を続けていたのはウクライナ問題に 触れることはタブーだと勘違いしていたからだ。

戦争を煽る勢力と戦いを鎮める勢力の戦い。皮肉なことにこの戦い自体が戦争ではないのか?そうすれば沈黙がベスト?しかし沈黙していては戦争を止められない。困ったことだ。

ukraine on fire

視点を変えよう。ロシアVSウクライナから停戦の賛否へ。停戦を歓迎しない勢力対停戦を求める勢力へ。

ウクライナに准戦時品を送ったのは、私も憲法違反だと思う。戦果に火を注ぐより傍観する狸寝入り作戦の方が賢いのに。加担すべきではなかった。国際的に非武装中立と名高いのに、今回のことは恥だと思う。

ブルームバーグは、ホワイトハウスがバイデン大統領の訪欧計画を協議していると報じてる。NBCニュースもバイデン大統領の訪問はベルギーのブリュッセルになる可能性があると報じている。ブリュッセルにはNATOの本部が置かれている。


世界で最も人口減少の激しい国の一つ
 まず、ウクライナの近年の人口推移をおさえる。同国は、91年にソビエト連邦(ソ連)の崩壊で独立国となった。国連の統計(World Population Prospects 2019)によると、独立時の人口は約5146万人だったが、2020年には約4373万人に減少している。

人口の年平均増減率は90~00年にマイナス0.5%、00~10年にマイナス0.6%、10~20年にマイナス0.5%で推移し、世界で最も人口減少の激しい国の一つとなっている。

更に、4,159万人(クリミアを除く)、2021年:ウクライナ国家統計局

主要貿易相手国
(1)輸出:中国(14%)、ポーランド(7%)、ロシア(6%)
(2)輸入:中国(15%)、ドイツ(10%)、ロシア(8%)
(2020年:ウクライナ国家統計局)

日本の援助実績
(1)有償資金協力 1,690億円
(2)無償資金協力 98億円
(3)金融支援 580億円
(4)チェルノブイリ・核不拡散関連支援 218億円
(5)技術協力 94億円


インフラの維持管理がもはや出来ない、国家破綻の状況、根こそぎ動員(44.2%)すると、約541.5万人の計算となる。これに女性を含む現役兵約21万人と、海外からの義勇兵約2万人を加えた564.5万人が「ウクライナで戦える頭数の大ざっぱな目安」になる。

少なめに見て、海外避難400万人、国家総動員令による徴兵兵力400万人、合わせて800万人、これが社会を維持する労働力から抜けてしまったのだ。
4150万の人口の約20%に当たる。即時停戦、即時停戦交渉の妥結が必須条件だ。今更戦争を煽る段階ではない。そうしないと多数の餓死者が出る。
 背景には、移民となって国外に人口が流出している問題もあるが、基本的には低い出生率と高い死亡率による自然減が強く影響している。

 国連や世界銀行などの分析によると、飲酒、喫煙、肥満、高血圧、エイズのまん延などが高い死亡率の原因とされている。

人が人を殺傷し、長年に亘って築き上げた文化、財産をも容赦無く破壊する愚かな行為は絶対に行うべきで無く、又それを許してもいけない。話合いによるしか解決の方法はない。全世界の民は多大の経済的負担を負ってでも愚行を即刻止めさせる努力を継続するべきである。

国連人口基金(UNFPA)は10日、ウクライナ国内の700万~1千万人が国内避難民になっているとの推計を明らかにした。国外に避難した難民は少なくとも400万人に上り、ロシアの侵攻後、人口4150万人の1割程度が自宅を追われ国外に避難したことになる。

 オンライン会見を開いたUNFPAによると、国外に避難する難民は7月までに500万人に達する可能性がある。担当者は「2週間前、ウクライナから東欧への難民はゼロだった。第2次世界大戦以来、前代未聞の規模だ」と話した。

 また、ロシアがウクライナを侵攻して以降、4311人の女性が病院の地下や地下鉄の駅、仮設のシェルターで出産。妊娠中の女性は24万人に上るが、医療システムを提供するための物資が不足しているという。

ゼレンスキー大統領率いる国民奉仕者党(アゾフ連隊)
国民総動員令をかけており少なくとも400万は戦場に駆り出されている。その上に400万人が国外に移動している。4150万人の人口で、こんなことはありえない。多数の餓死の危機が迫っている。一刻も早く停戦交渉すすめるべきで、戦争を煽るような余地はないはずだ。

米共和党系の軍事専門家ダグラス・マクレガー(Douglas Macgregor)が、ウクライナでロシア軍が作戦をゆっくり展開しているのは、ウクライナの市民や都市を破壊しないようにしつつ、露軍を攻撃してくる敵方の極右民兵団(ウクライナ内務省傘下のアゾフ大隊など。ネオナチ)だけを潰せるようにしているからだ、と指摘している。それなのに欧米のマスコミ権威筋は、「露軍がウクライナで苦戦し負けている」と勝手に間違った妄想を展開・喧伝し続け、「ロシアが負けているのだから米欧NATOがウクライナの領空を露軍から奪還して飛行禁止区域を設定できるはずだ」と勘違いしている、とマクレガーは言う。


鬼畜米英が鬼畜プーチンに変わった。そして大本営発表がバイデン大統領主導のロシア口撃に変わった。ロシアは酷悪だけど—と云う枕言葉が義務付けられる。そうしないと袋たたきにあう。停戦交渉を逆戻りさせる戦争を煽る言説が横行している。1億玉砕の大合唱は300万の死者を生んだ。懲りない面々だ。

もう一度メインメニューの(随筆&注目記事と危機管理)を読み返していただきたい。