新型コロナウイルスの感染拡大の実態、ワクチン、変異の科学的分析など、関心の深い問題について情報収取を進めてまいりました。この中で政治的要素はなく、純粋に科学的なアプローチをした動画を見つけましたのでご紹介します。
末尾の画面は「緩和院長」の動画ですが以前からフォローしていましたが今回の動画は表記のテーマに対する重要な回答の一部となると考えます。その概要を下記しますが、できれば動画の視聴をお勧めします。

欧州で大流行の変異した最新型コロナ その感染力やミンク、日本との関係を独自分析

ヨーロッパでの感染拡大において優勢となっている変異について感染力や重症化などを詳しく解説。ミンクでの突然変異や日本で流行っている型なども情報提供します。 医療の正しい情報を医師が専門的に解説する学術的な内容です。

● ネクストストレンジによると11月12日現在で新型コロナウイルスの変異は累計3322に及ぶ。更に1日70件の変異が生じている
● 変異は5つのクレード(グループ)にまとめられている。同グループ内の変種は大きな差はなく抗体の差異は少ない。
● 人からミンク、ミンクから人への感染が出てくると、大きな変種を生むと云う警戒は避けられない。
● 欧州は20AEU1・2,米国は20C、日本は20Bと云うクレードに分類される。
● 欧州は20AEU1・2は、D614G(変異の性質を示す指標)で、武漢型 の10倍の感染力を持っている。
● 20C、20Bの感染力はまだ科学的には解明されていない。

「11月12日現在で新型コロナウイルスの変異は累計3322に及ぶ」と聞き驚いた。しかしクレードの解説で少し安堵したが、いずれにしても変異についての認識が甘かったと気付かされた。

狭い道路を車でアクセルを踏み進み、通行人に注意して歩けと云っている珍現象

TBSラジオで耳にした言葉だが「いい得て妙」とはこのことだと思いました。
GoToキャンペーンを強行し、ヒトの動きを加速させ、政府高官はまだGoToを進路変更するつもりはないと云い、IOCのバッハ会長が来日、東京五輪強行実施が合意されるなどブレーキの壊れた車の行く先が懸念されます。アンダーコントロールと事実に反する発言で誘致に成功した安倍元首相が奨励賞を受けたのも何かの皮肉だと思わざるを得ませんでした。

自助を求める政治に対しては、「頭を抱えてしゃがみ込む」ような、いわゆる自助でなく、科学的な情報を集め自分で考え身を守る行動が必要だと思います。

例えばマスクにしても他人に感染させない機能ばかりでなく、他人も自分も守る機能を求めることが大切だと思います。サブミクロンクラスの飛沫を防御する機能を持ったマスク、これは医療用のマスクでなくても普通のマスクに適切なフィルター(フィルター効果の高い不織布)をつけること、および出来れば紫外線殺菌器を用意するなどいろいろな方法があります。

換気の工夫でも0.5ミクロンのろ過が可能な家庭用空気清浄機(1万円前後)と超音波加湿器(5千円程度で十分)などに投資すること。アクリル板を買って透明の本立て(amazonで購入可能)で両側を挟むことで自作可能、ステイホームで余ったお金と時間をこんなことに使た方が有意義だと思います。

ユバル・ノア・ハラリ氏の「サピエンスとパンデミック」

この対談の中で発言された次の言葉が印象的でした。

● ウイルス・パンデミックに対抗するには団結することが何より大切(国同士がいがみ合って情報交換を妨げていては到底対抗できない)。
● 差別はフィクションだ、差別は団結を破壊する。
● コロナは生態系の破壊から発生する。
● 消滅は絶滅ではない。生態は絶滅ではなく他の種に変化することで持続してきた。
● 自然淘汰で起こる変化は数十億年かかるが、生命工学による種の変化は10年で起こりうる。従って地球規模の解決策が必要だ。

さすが「智の巨人」の言葉はすごいと思いました。


 

 

 

天に唾する(by四十二章経)

この言葉は誰もが一度は聞いたことが あると思います。

念のためですが、 これは中国の四十二章経に記されているもので、 天に向かって唾を吐いても、空を汚すことなど出来ず、 吐いた唾が自分の顔にふりかかってくることから、人に害を与えようとして、かえって自分がひどいめに合うことのたとえです。

中国の算命学での帰り矢現象で、違う切り口で説明しています。

「天に唾を吐く」は人に害を与えると、 自分に降りかかることを意味していますが、 この帰り矢現象は人に害を与えるということではなくて、一生懸命に何かをすると、自分に何かが返ってくることを意味しています。

エネルギーのガスをあらかじめ抜いておくことがいいのです。

因果応報・自業自得

天に向かって唾を吐いても空を汚すことなど出来ず、吐いた唾が自分の顔にふりかかってくることから。
『四十二章経』に「悪人の賢者を害するは、猶し天を仰いで而も唾せんに、唾、天を汚さずして、還って己が身を汚し、風に逆らって人に塵くに、塵、彼を汚さずして、かえって身に塵するがごとし」とあるのに基づく。

因果応報とは、原因に応じた結果が報いる・・ということ

自業自得とは、自分の行い(業)の結果を自分が受けなければならない・・自得ということです。

米国大統領選

トランプ氏の選挙中の言動は正に天に向かって唾をする行為ではないかと私は思います。
証拠も示さず反対陣営に対し「不正選挙」と決めつけ、分断に輪をかける行為は現職大統領には、あってはならない言動です。唯我独尊・過剰な自己主張。

この言動は選挙前からの発言とつながるものです。

● 米国第一主義
● 「WHO=世界保健機関」からの脱退
● 地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱。
● 「イラン核合意」からも離脱
● 不法移民対策として壁の建設を推進
● 在日米軍駐留経費負担を現行の約4倍約8800億円に増額意向
● LGBTの権利拡大に消極的

この中で一番悪質と思われる発言は「新型コロナウイルス」に関するものです。ウイルスを恐れるなと云うこと、マスクなんか必要ないと云うなど、自身が感染した後でも言い続けています。トランプ支持者はこの影響を受け経済と暮らしを守ってくれる大統領は素晴らしいと云う錯覚を持ってしまっています。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計で日本時間9日未明、世界全体の新型コロナウイルス感染者数が5000万人を突破した。このうち約20%に相当する993.8万人が米国に集中する。米国では連日10万人ペースで新規感染者が確認されている。結果として都市部中心に全米で23.7万人の死者が発生し世界で一番高い率となってしまいました。しかも洲の対策はあるものの、国としての効果的な感染対策は殆ど行われていません。

危機を救う政策を掲げるバイデン氏を攻撃し不正選挙と煽り、州ごとの赤い州と青い州を見ると、赤い州(トランプ優勢)は比較的コロナ感染が低い州で、青い州は市街地の多く感染の被害が多いか、危機意識の高い多い州となっているのです。

日本時間で11月8日バイデン氏は勝利宣言をしました。選挙人の獲得数が過半数超えの279人に達し、得票数が過去最多7400万票で勝利したからです。そして政権移行チームをたち上げ、最優先で着手したのは新型コロナウイルス対策チームの編成でした。世界の各国から見ても、米国で最も必要な政策は感染対策でしょう。

早速カナダ、ヨーロッパ各国、日本の首脳からも祝電が送られました。トランプ氏はこの期に及んでも敗北を認めず、選挙無効の法廷闘争を拡大すると宣言しております。年を越すかもしれませんがバイデン大統領就任の気運は、動かないでしょう。トランプの側近が徐々に離れていきます。因果応報・自業自得と云う結果が待っております。

柔軟性に欠ける傾向は、保守だけでなくリベラルにも存在する

名前は伏せておくが、日本の識者にも米国の大統領選挙をめぐって,今に至っても「トランプの主張は正しい」「バイデンの不正選挙はトランプの主張通り存在する」と発言しています。このような識者は日ごろからリベラルな発言をしていた人々だ。私の知る範囲では4~5名います。

理由は2つに分かれます。一つは従来から「米大統領選はトランプが勝利する」と予測していた手前、それを翻すことができない人たちだ、もう一つは「米国の民主党は戦争屋と結びついている・トランプは戦争屋とたたかっている」とする人たちだ。事情の変化に対応できないこの人たちは、正に柔軟性を欠く思考回路を持つ人々と云わざるを得ません。

ただし皮肉なことにも、菅首相がいち早くバイデン勝利に祝電を送った柔軟姿勢?を見ると、トランプ支持の識者を一概に非難する気にはなりません。

共産党が党名変更を絶対に認めない、政党助成金を断り続ける姿勢など柔軟性に欠ける好例と見ます。政党助成金を断るより政党機関紙を無料配布した方がマシだと思うのですが—。