ロシアが日本に対して63名の永久入国禁止対象者リストを発表したが、なんとその中に志位和夫・共産党委員長が含まれていた。ロシア側から見ると欧米側のシンパと判断されたのだろうか?。ウクライナに同情的で激しい反ロシアの言動を根拠としたのだろうか。
西側の言う「狂犬」を怒らせた根本原因はなにか?

バイデンが4月、日本円で4兆円(日本の1年分の防衛費に相当)にも及ぶウクライナ援助を議会に提案したこと。その中身は大半が武器援助だ。

この事を抜きにして、「狂犬」が暴れ始めたと云う欧米側。ところがこの狂犬は頭が良い。

報復手段として、尻尾に噛みついたのだ。つまり経済制裁へのブーメラン、経済報復だ。

4月29日、ロシア政府が「金資源本位制」の導入を正式に検討していることを、大統領広報官が明らかにした。

4月26日にプーチン大統領の側近であるニコライ・パトルシェフ安保会議書記が、ロシアの新聞へのインタビューの中で、ルーブルと、金地金や資源類の価格を固定(ペッグ)する金資源本位制の導入に向けて動いていることを明らかにした。

パトルシェフの発言を受けて、記者団が大統領広報官に質問し、露政府が金資源本位制の導入を検討していることが正式な話になった。パトルシェフは、ロシアだけでなく、旧ソ連諸国(EAEU)、上海協力機構、BRICSといった合計35億人が住む非米諸国が金資源本位制に移行していく可能性を指摘した。

どういう事かと言うと、欧米の最大の弱点、バーチャルな金融システムに宣戦布告したのだ。紙切ればかり架空信用金融に対し、モノ(原油・天然ガス・その他地下資源・食料)を基礎とした金本位制を非米側で実施して、ドル通貨体制を潰す戦術に出たのだ。

タイミングも狂犬に味方してか、FRB大幅利上げ(5月5日NHK1ラジオ朝のニュース)

米国FRB、0..5%利上げ決定(通常の倍)、22年ぶり。7~8月再々利上げの見通し0.5%か0.75%かの記者の質問に対しパウエル議長は0.5%はあるがそれ以上は決めていないと回答、環境によってはありうるとの含み。

インフレ対策・現在米国インフレ率8%、止まらない米国のインフレで円安は更に亢進の見込み、現在130円/ドル、150円/ドルも視野に—。

志位和夫・共産党委員長も狂犬に噛みつかれるかも。

「どうだ、参ったか」と言った狂犬の得意顔が目に浮かぶ。

 


 

2022-05-01

武器くれ、カネくれ、兵を派遣せよ、食料くれ、避難民を受け入れろ、制裁しろ!これでは停戦は遠のくばかり。良く言えば確信的、悪く言えばズーズーシイ。

twitterで以t上の書き込みをしたら約100件の「いいね」が入った。こう思っている人は少ないが結構いるものだ。


「知能化戦争」と云う本を読んだ。246ページに、人工知能を使ったマイクロ兵器作戦の事例が出ている。W国はウクライナだと想像される。この本は2021年3月の出版だ。すでにこの時点でウクライナ戦争が予想されていたとすれば、大きな驚きだ。

W国の大統領はマイクロ兵器によって密かに殺害されると云う結末になっているが、W国民はそれを歓迎したように書かれている。この解釈はそれぞれだが、国民を盾にして戦っている姿はよく似ているとしか言いようがない。

IMFの予測によればウクライナの経済成長率は今年マイナス35%になるそうだ。
まさに破綻国家だ。再起不能とも言える。中部の平原地帯での今年の小麦生産は絶望的だ。ヨーロッパの食糧危機は避けられないだろう。アフリカの食糧危機に拍車がかかり、餓死者が出るとの予測も出ている。

480万の国外脱出、600万の国内避難民を出しながら有効な対策を打ち出さない国の指導者に対し国民が不満を持たない筈はなかろう。

この本の想定は絵空事ではないかもしれない。

JDAM(GPSを使った統合直接攻撃弾)24Kmの距離から発射、精度10m、天候に左右されない。大型爆撃機から発射、精度 数m~数cm)

トマホーク式巡航ミサイル1000Kmの位地から、命中精度15m~18m
UAV(無人機)米本土よりアフガニスタンのUAV操縦実績あり、発見=攻撃タイムラグ数分

ロシア無人機保有台数 推定300機。
戦死者数 イラク戦争参加50万人中148人、アフガニスタン戦争戦死者4500人、コソボ紛争では戦死者ゼロ。

マイクロシステム 知能化作戦の終着点、高度な知能化部隊で運用される。具体的には中型無人ステルス探索機が密かに市街地に忍び込み敵の中枢指名令部の上で自律的マイクロシステムを数100ケばらまき、大きさは鳥または昆虫程度、水路などを辿って司令本部に侵入する。使命は敵の最高意思決定者又は司令中枢メンバーを殺害することだ。

スワーム作戦 米国国防総省国防高等研究計画局(DAPPA)は2015年9月正式にプロジェクト開始、低コストで配置が簡便なスワーム方式で最初は諜報・監視・偵察を目的とした。C130大型輸送機を空中母機として大量に配備・回収することができる。2016年4月には無人機30機の連続放出・回収の実験を行った。2017年の第一実用化試験の後毎秒1機の速度で100機の小型機の連続発射に成功している。現在はマイクロシステムの実用化に向けて相当の実績を積み上げて既に完成しているものと推定できる。( プーチン氏が初訪問の外国の要人と会うとき例の長机を用いるのだが、これはコロナウイルス対策かと思っていたが、もしかしたらマイクロ兵器対策かもしれない )

戦争の形が革命的に変わってきた。歩兵戦は前世紀の遺物だ。防衛費は戦争の効率化によって半減以下で同じ効果を生む。戦争の合理化によって兵の死者は減るが民間人にしわ寄せがいく。民間人の犠牲は更に増える。始末が悪い事にその結果、コスト低減の新しい形の戦争が出現する。従って従来に増して停戦交渉が重要となる。これからは、どちらが正しいか悪いかは「停戦に前向きか後ろ向きか」の判断基準によって決まる。戦争を引き伸ばそうとする政権ははっきり言って悪だ。
これまでにドネツク人民共和国と露国防軍は、アゾフスタリ製鉄所の施設に3個所の人道回廊を設置し、児童を含む民間人、及びウクライナ保安庁職員らをあわせて140人以上、救出している。
また、26日に行われたプーチン露大統領と国連のグテーレス事務総長との会談後、プーチン露大統領がアゾフスタリ製鉄所の敷地内からの民間人の退避に国連及びICRC(赤十字国際委員会)が関与することに同意したことが明らかになった。

28日に国連のグテーレス事務総長がゼレンスキー大統領と会談した報道はまだ詳細には伝わっていないが、30日の新聞報道ではゼレンスキー氏はマリウポリでの市民退避に関する国連の支援策を評価する一方、グレーテル氏はロシアが合意に違反した場合の対応策を問われ「あなたは、人々を救う仕事を妨げるようなことを私に言ってほしいのか」といらだちを見せる場面もあった。(東京新聞4月30日朝刊)

NATOの要員として2014年以降にウクライナ軍のテコ入れ策を担当していたスイス軍の元情報将校ジャック・ボーは、私が見るところ、今回のウクライナ戦争が起きた経緯について、最も詳しく語っている専門家だ。

はたしてどちらの言い分が本当なのか?
この東部地域で今、いったい何が起こっているのか?


その真実を自分の目、耳、全身で確かめるため、フランスの女性ジャーナリスト、アンヌ=ロール・ボネルは2015年1月、ウクライナ東部ドンバス地域に赴いた。

彼女がそこで見たのは、自国政府の攻撃により破壊尽くされた居住アパートや学校や保育園、家族も住む家も失った人々、今も地下の防空壕で身を守りながら不自由な生活を強いられる人々…。そして自国政府が行った数々の殺戮と虐殺により、子供を亡くし、家族を亡くし、希望を無くした多くの住民たちの深い悲しみと強い怒り、不条理な戦争への絶望でした。

アンヌ=ロール・ボネルはこの映画で、そのおびただしい数の事実と証言をもとに、アメリカやNATO西ヨーロッパ諸国にとって「都合の悪い真実」と「残虐な不条理」を、静謐かつ抑制されたトーンで貫かれた印象的な映像で、見事にかつ衝撃的に暴いている。

監督:アンヌ=ロール・ボネル
制作; Les films de Sacha          
時間:53分50秒
© Les films de Sacha

日本語翻訳:マキシム
https://www.youtube.com/watch?v=ln8goeR5Rs4


この映画に出てくる映像はなにか最近見たような錯覚に陥る。もしかしたら8年前の映像を利用して現在のドンバスで起きていることをフェイクに利用しているのではないかと疑ってしまうくらいだ。この悲惨な状況が固定化しないよう早期停戦を求めなければいけない。

国連のグテーレス事務総長の調停に期待すること甚大だ。
最後に最近のSNSにあまりにも一方的な決めつけが多く、これが停戦の足を引っ張っているので、次の投稿をしたことを付記しておく。


「ウクライナの戦いはロシア対欧米の戦いだということは、だれもが認めざるをえない現実だ。理由はくどくどと述べても無駄だから言わない。

武器援助は実質的に参戦していると同然でしょう。どちらが悪でどちらが善だと言っても意味がない。

異存があれば「プーチンは鬼畜だ」と言ったらどうか?「鬼畜米英」と言わないと「非国民」と言われ、国民総動員で停戦を遅らせ、一般人30万の命が奪われた事実を忘れたのか?

あまり極端に善悪を決めつけるとブーメランの返り打ちをくらうだろう。
油がなくなり、ガスが無くなり、食料がなくなり、サプライチェーンやインフラが維持できなくなる。スタグフレーション(円安インフレ)で国がボロボロになってから気づいても遅い。」