新株の変異種についてですが、元来RNAウイルスは非常に変異しやすいということは前回も記したところです。
モデルチェンジとマイナーチェンジがあり、マイナーチェンジは、それこそ週替わりで変異するのですが、モデルチェンジは文字通り感染速度・感染による重症化率などが根本的に変わること、これを新しい株と呼ぶことなど感染症としての深刻度が従来型と全く違い、英国株ではロックダウンの効果が消し去られるほどの深刻さが報告されています。

最近報告されたコロナウイルスの新株は以下のものがあります。
英国型 、南アフリカ型、 ブラジル型、 アメリカ型2種、などがあります。矢次早に現れた新株は従来株の武漢型や欧州型などとは根本的に異なる深刻な影響をもたらしています。

厚生労働省は18日、静岡県内の男女3名が英国で拡大している強い感染力を持つとされる新型変異種に感染したと発表しました。いずれも英国の滞在歴はなく、国内で感染経路がわからない変異種が確認されたのは初めて。日常生活でうつる「市中感染」の疑いがあることが危惧されます。

怖いものには目をつむり、「大騒ぎするな」と云う声も聞かれます。
危機管理の鉄則から云えば現実を冷徹に見つめ、「敵を知らずして戦いに勝てない」ことを深刻に受け止めなければいけないのです。

強敵に対しては「二兎を追うもの一兎を得ず」で
1.経済と新型コロナウイルスの感染対策は両立できず。
2.2021年の東京オリンピックと新型コロナウイルスの感染撲滅は両立できず。
3.自粛依存やステイホームは新型コロナウイルスの感染対策を弱体化長期化させ。
4.検査の拡大を妨げるものは新型コロナウイルスの感染対策を弱体化長期化させ。
5.感染データーを恣意的に操作するものは新型コロナウイルスの感染対策を弱体化長期化さる。

以上の弊害はNHKの世論調査を見ても国民の多数がすでに気づきつつあることなのです。

真実を知るには遺伝子操作に明るい専門家が表面に出てくる必要があると痛感しています。
ファイザーのワクチンについて注目されていることの一部を記しますと。

ポルトガルでは41歳の女性がワクチン投与翌日死亡したとの報道がありました。因果関係は明らかではないようですが、少なくともファイザー社のワクチンに使われているポリエチレングリコール(PEG)のナノキャリアがアナフィラキシーショックを起こしているという疑いには、今後解明が必要だと思われます。

現状におけるワクチン投与はあくまでもパンデミックという非常時において感染拡大の被害とワクチンのマイナス要素とを天秤にかけて選択せざるを得ない苦渋の選択であることを忘れてはなりません。

————————————————-
最後にいわゆる「世田谷方式」についての現状を報告しておきます。
1.社会的検査(6263名の実績とその結果生じた58名の陽性者の問題)>前半
2.ワクチン投与の現場、地方自治体の最終単位が背負うことになる困難な実態の報告>後半
この2つの報告は必見です。

投稿を表示


上図は東京大学先端技術研究所の児玉教授が金子教授との対談動画の中で、精密抗体検査の結果を表したものです。ノイズを拾う精度の悪い検査ではこの様な詳細な分析結果は出ません。

これで分かった事は左図の通り一人の人間の中でも3~5種の変種が同時に存在すると云うことです。
もともとRNAウイルスは変異しやすい種であり同じ地域の中でも、また一人の人間の中でも異なる株が共存する事が分かってきました。

 

一般的に感染力が強力な株ほど持続力は弱いと云われています。逆に持続力が強い株は感染力は弱いものの、しつこく根付く性格があるのです。それを模式化した図が右の図です。若い人が両方の株を同時に持ち、しかも無症状である事例が一番厄介な事だと児玉教授は指摘されています。

以上の問題の解決策については諸説あるので、今回は共通的な検査についてのみ下図にてご紹介します。

————————————————————————————————————————–

世界50か国に拡がった新型変異種について基本的な情報は、BBCニュースが参考になります。

新型ウイルスの変異種、いまわかっていること – BBCニュース—–

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-55391842

以下要点のみ引用します

世界の多くの場所で発見されている新型ウイルスは、中国・武漢市で最初に検出された新型ウイルスと同じではない。ヨーロッパでは今年2月、変異種D614Gが出現。これまでに世界で広がっている新型ウイルスは、圧倒的にこの変異種だ。A222Vという名の変異種は欧州全域に拡大した。スペインで夏休み期間に出現したとみられている。

今回の変異種は、次の3点がみられることから注目を集めている。
◎ 新型ウイルスの他の変異種と急速に入れ替わっている
◎ 新型ウイルスの重要と思われる部分に影響を与える変異をしている
◎ 変異の一部は新型ウイルスの感染力を強めることが研究で確認されている
これらは、ウイルスがより広がりやすいことを示している。

英グラスゴー大学のデイヴィッド・ロバートソン教授は18日の発表で、「新型ウイルスはおそらく、ワクチンを逃げ延びる変異をするだろう」と結論づけた。

それはつまり、インフルエンザのように、絶えずワクチンを最新のものにしていく必要があることを意味する。私たちにとって幸いなのは、接種が始まった新型ウイルスのワクチンは、簡単に手を加えられることだ。

(引用終わり)

英国の変異種のほか、南アフリカの変異種、最近のブラジル型変異種、いずれも感染力が強く日本にも入ってきており今後目が離せない状況になっています。次回の投稿も多分この話題になると思います。

最後に東京大学先端技術研究所の児玉教授が金子教授との対談動画のURLを載せておきます。
https://youtu.be/hVtn7Br-PWw