ホーム>第2の悪者 第2の悪者2020-09-232020-12-11 はるか頭上を過ぎゆく雲は、今日も呟く。 「誰かにとって都合のよい嘘が世界を変えてしまうことさえある。だからこそ、なんでもたしかめよう。 あの高くそびえる山は、本当に山なのか。この川は、まちがった方向へ流れていないか。皆が歩いていく道のはてには、何が待っているのか。」 雲の切れ間から、澄んだ光が地上を照らした。