危機管理の鉄則「どんな情報も否定せず、鵜呑みにもするな!」

2022-04-20

矢野義昭氏・元自衛隊陸将補・岐阜女子大特任教授と防衛省防衛研究所政策研究部長・兵頭慎治氏の共通性(プーチンにもゼレンスキーへも厳しい目)を再認識しました。自民党の政治家達はこんな深い分析力にはついていけないでしょう。野党の政治家はもっと勉強が必要です。
特番『軍事の専門家に訊く、ロシア苦戦の現状とバイデンの罪とは「矢野義昭元陸将補に訊く!ロシア苦戦!?軍事で読み解くウクライナ問題」』

プーチンの開戦前の演説全文は肯定派否定派を問わず必読。A4・10ページに及び国際政治からウクライナの歴史に及び、これを見ればプーチンは狂人でも馬鹿でもない事がわかる。敵対視する人特に、敵を知るために必読。肯定派にとっても新しい発見があるだろう。
開戦直前のプーチン演説全文

私の意見
ウクライナ問題が発生してから、欧米型新自由主義・民主主義の偽善性が妙に気にかかり始めた。人口比で言えばおおよそ、欧米型民主主義国10対中間国20対非欧米国70だ。

専制国家と付き合うには「新しいエゴイズム」に、勝ち目がありそう。偽善に満ちた自由主義・民主主義では勝てないだろう。「新しい利己主義」は社会性を備え、自分勝手ではない。協調性や多様性がある一方、自己防衛本能が強く現実主義的だ。この主張についてはかんたんには説明できないので改めて投稿します。


「知能化戦争」と云う本を読んだ。246Pに人工知能を使ったマイクロ兵器作戦の事例が出ている。W国はウクライナだと想像される。この本は2021年3月の出版だ。すでにこの時点でウクライナ戦争が予想されていたとすれば、大きな驚きだ。

W国の大統領はマイクロ兵器によって密かに殺害されると云う結末になっているが、W国民はそれを歓迎したように書かれている。この解釈はそれぞれだが、国民を盾にして戦っている姿はよく似ているとしか言いようがない。

IMFの予測によればウクライナの経済成長率は今年マイナス35%になるそうだ。まさに破綻国家だ。再起不能とも言える。

480万の国外脱出、600万の国内避難民を出しながら有効な対策を打ち出さない国の指導者に対し国民が不満を持たない筈はなかろう。

この本の想定は絵空事ではないかもしれない。


JDAM(GPSを使った統合直接攻撃弾)24Kmの距離から発射、精度10m、天候に左右されない。大型爆撃機から発射、精度 数m~数cm)

トマホーク式巡航ミサイル1000Kmの位地から、命中精度15m~18m
UAV(無人機)米本土よりアフガニスタンのUAV操縦実績あり、発見=攻撃タイムラグ数分

ロシア無人機保有台数 推定300機。
戦死者数 イラク戦争参加50万人中148人、アフガニスタン戦争戦死者4500人、コソボ紛争では戦死者ゼロ。

マイクロシステム 知能化作戦の終着点、高度な知能化部隊で運用される。具体的には中型無人ステルス探索機が密かに市街地に忍び込み敵の中枢指名令部の上で自律的マイクロシステムを数100ケばらまく、大きさは鳥または昆虫程度、水路などを辿って司令本部に侵入する。使命は敵の最高意思決定者又は司令中枢メンバーを殺害することだ。

スワーム作戦 米国国防総省国防高等研究計画局(DAPPA)は2015年9月正式にプロジェクト開始、低コストで配置が簡便なスワーム方式で最初は諜報・監視・偵察を目的とした。C130大型輸送機を空中母機として大量に配備・回収することができる。2016年4月には無人機30機の連続放出・回収の実験を行った。2017年の第一実用化試験の後毎秒1機の速度で100機の小型機の連続発射に成功している。現在はマイクロシステムの実用化に向けて相当の実績を積み上げているものと推定できる。