ショックドクトリン

皆さんはナオミ.クラインのショックドクトリンをお読みになっただろうか?
上下巻それぞれ700Pに及ぶボリュームだから簡単には読破できない。だから斜め読みでも構わない。
これを読めば西欧民主主義の醜悪な面と旧共産国・社会主義国の裏側がリアルに読み取れる。

皆さんの記憶には残っていないかもしれませんが、平成18年の投稿で第一次安倍内閣の右傾化の関係図を表示しました。そこに記載された竹中平蔵・山谷えりこ・高市早苗・中西輝政・八木秀治などの面々が臆面もなく第二次安倍政権に関わっているのです。当時も右翼団体「日本会議」「九段下会議」などが安倍政権に密着していることを関係図に示しました。

警告は杞憂ではなかったのです。第2次安倍政権での右翼の完全復活です。それに加えて当時も新自由主義と右翼、親米と国粋主義との両立の不思議をお伝えしたものでした。長年この謎は解けませんでした。

そもそも新自由主義は独裁政権の暴力的性格に親和性が高いのです。アメリカはフリードマンとCIAを使い拷問のやり方まで指導しピノチェトの暴政を支え続けたのです。それだけにイラクに対し暴力的であった事実は隠し難い。2003年3月から5月にかけて3万発の爆弾と誘導ミサイルを無差別に打ち込みイラク人民に耐えがたい恐怖を与え多数の死者を出したことは周知の事実です。第二次大戦の東京大空襲の比ではない生き地獄でした。

今や資本主義下の民主主義の実態は決してバラ色ではありません。新自由主義は極端な格差を生み暴力が暴力の連鎖をもたらすのです。新自由主義と市場原理主義、更にはネオコンは全くの同義と考えて差し支えありません。彼らの考え方の基本は「政策実現のためには危機や恐怖や困窮を利用すべきだ」と云うことです。

核不拡散の裏をかいてMOAB(9.5トンの巨大燃料気化爆弾)の実験が行われたことは新聞紙上で小さく報道されています。これは核爆弾ではなく通常兵器です。ところが、高さ3000メートルのキノコ雲はまるで核爆弾の悪夢を見る様です。もし世界戦争が始まれば今までの常識では想定できない恐怖が人類を襲うのです。

現政権の中心メンバーはショックドクトリンを十分承知しているに違いありません。麻生副総理が「ナチスを見習うべき点がいくつかある」と発言したことは記憶に新しいでしょう。

放射性廃棄物問題の根本は核燃料サイクルにあると思います。使用済み燃料の再生ができるという前提で再稼働も進められ、原発の輸出も行われています。しかも核拡散防止のためと理由付けして輸出先の使用済み燃料を引き取る契約までしている始末です。

青森の核燃料サイクル工場が1.5年延期されたことは最近発表されました。これがなんと22回目の延期です。あきれてものが言えません。実行不可能でも先延ばしさえすれば原発推進の理由が成り立つと考えている様です。
石破発言:「原発をやめると江戸時代に戻る」
甘利発言:「原発再稼働しないとデング熱が流行する」
高市発言:「原発事故で死亡者はいない}
子どもだましのような幼稚な発言を堂々とする狂った連中です。
高市早苗と稲田朋美がネオナチと2ショット写真、山谷えりこが在特会と2ショット写真などの報道も要注目です。