あるクラブ活動OB会の決断

大学のOB会は60年来毎年開催されてきたそのつながりが今回のコロナ禍により無残にも断たれる危機に見舞われました。会の長老の大学名誉教授がこれを嘆き、問題提起しました。

せっかくできた会員のつながりをこのまま消滅させて良いものか?年齢的にも80代に差しかっている会員同士が病気にかかり、亡くなっていく現実を放置して、誰がいつ亡くなったかもわからず見舞いの言葉もかけられず絆が自然消滅するようなことは到底我慢できないと。

この問題提起を受けた私も教授の心配は尤もであり、何とかしなければと云う動機にたち動かされたのです。しかし障害はあまりにも大きく乗り越えることの困難さをひしひしと感じ取ったのです。

その困難な障害は一にも二にもコロナ禍でした。結論から言えばワクチン接種が終わって会員全員に中和抗体ができなければ老体を危険にさらすわけにはいかないのです。いつその時期が来るのか真剣に吟味する必要があるのです。

政府は七月一杯で高齢者のワクチン投与終わると云っている。果たして信用できるのか?。国内ワクチン総接種を見ると、医療従事者一回目終了者が346万人(全体の72%)同高齢者は91万(全体の2.5%)
医療従事者二回目終了者は166万人(全体の34%)同高齢者は6.8万(全体の1.8%)
以上は官邸HP発表の5月14日~16日現在の最新数値です。

医療従事者についてはソフトウエア」不備の修正のため用意されたワクチンがメーカーの指定使用期限をオーバーして廃棄物処理となった不手際が発覚している。

政府が用意した東京・大阪の自衛隊による集中接種については架空の番号で登録でき2重登録のチェックができないと云う不備が発覚し、モデルナ社の2回目の接種がスムースに行けるか心配されている。

船頭多くして船が陸に乗り上げる心配さえある。厚生労働省、総務省、内閣府、JOC、自衛隊、地方自治体などが接種事業にかかわり指揮命令系統が錯乱している。

総務省が関わり始めたのは首相の号令で、地方自治体に何としても7月で高齢者の接種が終わるよう指示され、自治体の財布を握る総務省が首長に直接圧力をかける事態となっている。
JOCは予定通り6月に選手の接種を進めるとして優先順位を全く無視した動きを示している。

このように当初予定していた優先順位を全く無視して次々と不十分な体制で突っ込んでいく姿は第2次大戦の軍部の姿に似ています。

私は以上の実態を知るにつけてわがクラブの年次会合がいつできるかは保証の限りではないのですが、今のところは10月の末か11月に入ってからと考えています。

会員の皆様にはそれまで十分に自己防衛に努められ、極力情報を集め身を護る努力をされるよう希望して、この駄文を捧げます。