2021-08-04

この言葉は 2020年5月4日の週刊朝日の記事だ。
「全国一律のステイホームは日本を滅ぼす」児玉龍彦東大名誉教授がぶった切る。緊急事態宣言5月末まで延期に際して。この言葉は一年以上前の指摘だ。読み返して過ちを繰り返す無責任なリーダーの姿を改めて認識した次第だ。

新型コロナ.政府、病床ひっ迫で中等症も自宅療養。政府は2日、新型コロナウイルス感染症の医療提供体制に関する閣僚会議を開き、入院対象を重傷者らに限定する方針を決めた。

「安心・安全」が私の責任だと云い続けた船長は船の座礁に際して救命ボートには重傷者しか乗せない。あとは自助だと云わんばかり。客室管理者に救命努力を課するものの、具体的 施策はこれからだと?

豪華な絨毯の上で大宴会を開いていた現状からあまりにもかけ離れた現実ではないか?
外国誌に”Yattafuri”とか「事態を軽く見る傾向」などと揶揄されるのも、もっともではないか。

今朝のTBSラジオ生島ひろしの「おはよう一直線」で、感染症専門医・上昌広氏が登場した。当然、米CDCワレンスキー所長の重大警告やロイターの「The War has Chenged」などデルタ株の大流行を巡って事態の急変が話題となった。

1.感染が急激に増えると変異種の出現チャンスも増える。

2.デルタ株は水疱瘡 並みの感染力を持つ。空気伝染と云っても過言でないほどの感染力

3.集団免疫の獲得希望は大きく後退した。

4.ワクチン効果の比較的高いmRNAもデルタ株に対しては効果半減。

5.このためワクチンのブースターショットが必要となり3回目の接種のため世界中でワクチンの争奪戦が始まる。

6.治療薬に関心が移りつつあるがカクテル療法は点滴であり現在の医療体制では困難。

7.感染初期の飲み薬・治療薬AT527(国産)やインド産の経口治療薬など開発中だが、治験が終わり実用化となれば今年の冬以降となるだろう。

以上のような現状にもかかわらず現実はどんどん深刻化し、都内の自宅療養者は、本日現在一万二千人(若者中心で一か月で12倍)。軽症の若い世代でも自宅療養中に容態が急変するリスクはある」。7月上旬に横浜市の40代男性が、5月には京都市で20代の男性が、ともに自宅療養中に容態の急変で死亡。都内でも1月に自宅療養の女性が亡くなった。

保健所がひっ迫している現状をどう乗り切るかも重要課題だ。

私事だがつい一週間前に入院し手術を受けたが、中クラスの病院だった。
各病室に酸素供給の集中配管が通っており、配管コンセントからいつでも酸素吸入マスクに接続できる仕掛けになっていた。一人一人に酸素ボンベをつなぐなど先進国のやることではないと実感した。

細かいことだが設備の充実で医療従事者の手を省くことなど充分できただろうにと考えると、この国の船長は何をしていたのだろうと疑問を抱かざるを得ない。最初に述べたように 一年前と何も変わっていないにも拘らず、いかにも良くなっているような”Yattafuri”船長はこの船をどこに導くつもりだろう?。


 

この愚策を余すことなく徹底批判

世田谷区説明資料より

最近のコロナ事情、注目点(目次)

1.未だに遅れている検査体制
2.ワクチン供給混乱の原因
3.ブーメラン現象

1.についてはこれを解明する有力な情報を得た。
佐藤章氏(元朝日新聞記者)の信頼できる詳細な調査報道だ。
さすが元新聞記者だけあって情報源や情報の質もしっかりしている。

この投稿の末尾に動画を掲載しておくが、何故検査体制がいつまでたっても未熟なのか何がそれを妨げているのかこの動画で明らかになるだろう。

東京五輪が開催されると検査数が少ないのに感染者数の増加率が高い現象が顕著になっている。7月26日の東京都の報告を見ると検査数4796(通常の約半数)に対し感染者数は1763となっている。

TBSラジオ、今朝の森本毅郎スタンバイでは「五輪期間は感染者数を少なく見せようとしていると見られても仕方がない」と云われるほど異常なデーターだ。

2.ワクチン供給がここのところにきて、自治体から「梯子を外された」との不満が続出。
首相が9月~10月までに「全国民にいきわたるように」とハッパをかけたは良いが、いざ自治体がそれを受け急速に接種能力を上げたにもかかわらず供給が間に合わない=「梯子を外された」との不満につながっている実態を東京都世田谷区を例に報告している。

この根本原因はデリバリーの根源となる接種情報が一元化されず、3つのルートがバラバラで個人の接種情報が連結されていない事、このような初歩的 欠陥が放置されていることにあり、政府の責任だと断言出来る。

この問題については冒頭の画像をご覧いただきたい。

3.以上二つの問題提起は相互につながっており、前の投稿でも述べたようにブーメランの
様相を呈している。つまり1.が起因して皮肉にも2.の供給不足が発生すると云った困った問題だ。検査数過少<感染者数の実態を過少報告<ワクチン供給の優先順位が下げられる。

今世界的に変異種が蔓延し、特に変異株に比較的有利なワクチン(mRNA)に需要が集中しファイザーとモデルナが供給不足となっている。

しかしこのような矛盾はいつまでも続けられるわけはなく、デルタ株の蔓延は嫌でも検査を増やさざるを得なくなり、結果的には感染者数の爆発的増加となり、これが五輪とは無関係と云えなくなるだろう。政治的思惑が崩れるのは時間の問題だ。

自己防衛を怠らず、テレビを見て五輪を楽しむのも「ありかなー」とも思わされる。

デルタ株が流行の主流となりエアロゾル感染がその現実となった今、三密対策は古くなりクラスター対策や濃厚接触者対策も現実に合わなくなってきているにも拘らず、依然として在庫消化の抗原検査にこだわり、精度の高い自動PCR検査の活用に抵抗している利権構造を余すことなく スッパ抜いている貴重な報告をご紹介する。


なぜ日本のPCR検査は増えないのか?なぜ未だに空港でザルの抗原検査を使うのか?遂にその答えが明らかに!元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊