米疾病対策センター(CDC)は、デルタ株は、水痘(水ぼうそう)と同じレベルの感染力を持つとの見解を示している。ある実験では、100人ぐらいが入れる教室を例に、その感染力の強さを説明する。「感染者が教室の一番前に座っていたとする。半日間、同じ空間にいた場合、インフルエンザであれば感染者の周り3〜4メートル以内の人にうつる。感染力が極めて強いはしか(麻疹)であれば一番後ろの人まで、水痘は前から半分ぐらいの人がうつる」

感染者から出た唾液などの飛まつが乾燥し、その中の病原体が感染力を保持したまま空気に漂って広がります。これを吸い込むことで起きるのが「空気感染」。

直径5マイクロメートル、1000分の5ミリ以下の「飛まつ核」が数時間漂い、同じ空間にいる人が吸い込んで感染するため、対策は最も難しいとされています。同じ部屋の離れた場所、たとえば教室の最前列で咳をしたら、最後部でも感染することがあるとされています。
 感染経路としては従来株では飛沫(ひまつ)感染が主とされたが、デルタ株は「はしか並みの空気感染に近い」とみる。「ウイルスを含む飛沫のサイズがうんと小さくなり、空気中を一定時間漂うようになっている。ウレタンや布製では防止効果はなく、不織布のマスクでなければ防げないと云われます。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の報告によると、デルタ株は従来の新型コロナの2倍以上の伝染性があることが確認されました。デルタ株を他の感染症と比較すると、季節性インフルエンザや一般的な「かぜ」よりも感染力は強く、空気感染する水痘と同等レベルの可能性があり、より一層の感染対策が必要といえるでしょう。


次にデルタ株流行の季節要因ですが、まだまだ究明されていない面が多々ありますが、現在確認されている範囲で説明します。

一般的に呼吸器系のウイルス感染症では季節性の変動があり、冬季の乾燥し寒い気候によってウイルスの安定性と伝播力を高めるのと同時に、ヒトの免疫系を弱めるため、増加する傾向にあります。

感染者から出た唾液などの飛まつが乾燥し、その中の病原体が感染力を保持したまま空気に漂って広がります。これを吸い込むことで起きるのが「空気感染」。

直径5マイクロメートル、1000分の5ミリ以下の「飛まつ核」が数時間漂い、同じ空間にいる人が吸い込んで感染するため、対策は最も難しいとされています。同じ部屋の離れた場所、たとえば教室の最前列で咳をしたら、最後部でも感染することがあるとされています。

166カ国の気温・湿度と感染者・死亡者の数との関係を検討したCDCの別の研究では、

・気温が1℃上昇するごとに 1日の新規症例数が3.08%減少 / 新規死亡数が1.19%減少
・相対湿度が1%上昇するごとに、1日の新規症例数が0.85%減少 / 新規死亡数が0.51%減少した

と報告されています。


これから後は私自身の推定(仮説)です。

第6波はこの冬必ず猛威をふるう。湿度の影響が大きい、12月~3月が東京で最も乾燥する季節だ。この時期に全国的に感染が増加するとは考えない。北陸は中央の山脈の影響を受け必ずしも空気が乾燥するとは限らない。同じことは北海道でも云える。北海道は雪の影響で湿度が高くなる。ただし両方とも室内の暖房の影響で室内は乾燥する。やはり寒さの影響を考慮する必要がある。

日本列島は太平洋側に大都市が集中しているので実効湿度低下の影響が大きく出ると予想される。

ここで私自身が以上の仮説に自信が持てない点があることを認めなければならない。それは第5波は湿度が高かったのではないかと云う疑問だ。これについてはこじつけかもしれないが、デルタ株の初期から拡大時期にあたりその勢力が季節要因を上回ったこと。冷房で室内が乾燥したこと、感染予防に換気が徹底していなかったことなどが考えられる。冬は換気が困難のため事情が異なる等々である。
これらの予防措置は、実証的ではないが「デルタ株は空気伝染する」と云う前提に立った方が、より感染対策が徹底する。

その上で自己防衛を考え、この冬に備えて高性能空気清浄機を購入しました。参考までにご紹介しておきます。
ポイントは4層から成るHEPAフィルター付きのもの。CO2濃度検知機能を備え、環境空気清浄度がリアルタイムに表示されるもの。4層のうち防塵フィルターと活性炭の臭気取りフィルターがHEPAフィルターの外側にあり、防塵フィルターがいつでも清掃でき交換もできるもの。また家庭においても少なくとも20畳以上の部屋に対応したものが必要です。

このレベルの高性能空気清浄機は安くても1万5千円から2万円はするでしょう。くれぐれもHEPAフィルターが単独で一層しかないものは買わないでください。

尚、居住地や住宅事情によって対応策は変わるので自己防衛の方法はそれぞれご自身で考えてください。


追記

CO2モニターによる換気状態の見える化

上記をクリックするとCO2モニター協会の情報が見れます。