コロナが明かす無責任天国ニッポン

コロナ危機が深まるにつれて日本の社会に無責任体制が蔓延する傾向が表面化しています。いくつか例を挙げます。

D運輸会社は電話サービスを縮小するため0570でのサービス受付に転じております。ご承知かと思いますがこの番号は発信者側の有料で携帯電話で問い合わせしようものならとんでもない料金がかかり月末の請求を見てびっくりするものです。
先日も営業所の場所を聞くだけで、提示される選択肢にその該当がないため何度挑戦しても行きつかないのです。結局地図ソフトで、ある駅の構内にあることがわかり、その駅に直行したのですがさっぱり見当たりません。駅周辺を右往左往したあげくなんと観光案内所の中にあるではありませんか。結局荷物を送るだけで2~3時間も無駄な時間を取られました。

次に最近急速に業務を拡大した家電メーカーの事例です。A社は新興家電メーカーで値段の安さも原因し急速に売り上げを伸ばしたのです。ついには自社生産に加え中国からの輸入も取り扱うようになりました。炊飯器を注文したのですが説明書が翻訳のせいか全く理解不能で、カスタマーサービスに問い合わせる羽目となりました。電話での対応はまず「コロナ感染対策のため受付人員を縮小しております」との挨拶です。質疑応答はすべて自動でしたAIというにはあまりにもピント外れで話になりません。例えば蓋のゴムパッキングの装着方法を質問しているのに、なにやら無関係の注意事項を長々と答え「分かったか」とくるのです「分かりません」と答えるとまたもや「ほかの注意事項」を長々と垂れ流すのです。これでは埒が明かないと思い返品してパナソニック製に買い換えました。

昨日究極の無責任体制に直面しました。5月はじめY市の方から「新型コロナウイルスワクチン接種のお知らせ」の封書が届きました。接種券も同封されておりました。予約受付は3日9時からと云うことで電話では無理と思いインターネットでの予約に集中しました。9時ジャストにアクセスしログインしたのですがなんと理由もなくエラーが発生し同じことを繰り返したあげく9時半ころになって「このサイトは、コロナワクチンの接種を予約するためのWebサイトです。ただいまサーバが大変混みあっております。しばらく経ってからもう一度お試しください。」ときました。律儀にもそれを信じて一日中アクセスを試みました。結局3日の挑戦は無駄に終わりました。

本日4日の新聞を見ますと驚いたことに「インターネットの予約サイトを中心にアクセスが集中し同9時45分に受付を中断した」とのことでした。それならなぜ正直に受付中止を言ってくださらなかったのか「しばらく経ってからもう一度お試しください」はないでしょう。なんか「やっている感だけみせる意図」を勘ぐられても仕方はないだろう。

再開は5日の9時からと云うが果たして本当に大丈夫だろうか?