コロナ禍の次の課題はエネルギー問題だ

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再生エネルギーに全面的に置き換わる条件は数多くあるが、大出力の定置電力の技術革新・大規模蓄電・発電の安全性など課題は大きい。

断っておきますが、コロナ禍が過ぎ去ってわけではない中で、何故エネルギー問題を持ち出すのかと云えば、再エネの安定的供給体制が整うのはあと5年~10年かかり、その間は依然として化石燃料に頼らざるを得ないからだ。エネルギーの争奪競争は国際間の紛争を招き核をもった大国間の戦争の原因にもなりかねない。

EVでさえ安全性の確保に四苦八苦している現状を冷静にみるべきだ。韓国LGの電池発火事故、米GM・テスラー・中国のEVでも同様の事故が多発している。日本は限界試験の検査基準が厳しいこと、EVの普及自体が遅れていることなどで問題は起きていない。

ましてや、再エネによる大出力の定置発電は開発途上だ。トヨタがFCV燃料電池(水素)に拘るのもこのような背景があるからだろう。大型トラック・鉄道・船舶・定置用などに拡大する意図、マツダのバックファイヤー対策の水素ロータリーエンジンなど日本の先端技術に期待したい。

豊田中央研究所の人工光合成、三洋化成の全樹脂蓄電池、水素応用の製鉄新技術などの新技術については、日を改めて解説するつもりだ。


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